今日の午後、ヴェネツィアのジャルディーニ・ビエンナーレで、第 60 回ヴェネツィア・ ビエンナーレのヴェネツィア・パビリオンが正式に開場された。「Sestante Domestico」と 題されたこの展覧会は、詩と絵画を通して感情の状態を探求するものである。オープニン グセレモニーには、ヴェネツィア市長や文化大臣、そしてクネル大統領をはじめとする文 化・宗教界の多くの著名人が出席した。展覧会のガイドツアーは、キュレーターのジョヴ ァンナ・ザボッティが主要アーティストとともに案内した。
展覧会のハイライトは、現代アーティストピエトロ・ルッフォによる作品「Images of the World」で、マルコ・ポーロ没後 700 年を記念したテーマにインスパイアされている。こ のインスタレーションは、二つの巨大な地球儀と壮大な本棚で構成され、ヴェネツィアの 街とマルコ・ポーロの壮大な航海の雰囲気を現代的なアプローチで再現している。地球儀 は旅の概念や新しい場所、物語を身近に感じさせ、国境を超えた世界の文化的な交流を象 徴している。
展覧会の最後のギャラリーでは、「Creators of Our Time」と題したコンペティションの 7 部門の受賞者や、ヴェネツィア美術アカデミーの若手アーティスト 2 名、ガエル・ガジ ャ、ガイア・アゴスティーニ、ベスニク・ルシュタクがそれぞれの作品を披露した。ま た、ヴェネツィアの若手画家ヴィットリオ・マレッラの重要作品も展示され、社会的問題 やその解決策を明確に提示している。最後に、サフェット・ゼックの作品が戦争、飢餓、 逃亡といった苦難を探求し、彼の個人的な歴史と現在の私たちの生活の繋がりを示してい る。
ヴェネツィア・パビリオンの展示は、2024 年 4 月 20 日から 11 月 24 日までジャルディー ニ・デッラ・ビエンナーレで一般公開される。
